Sake&Topics

蔵のそばで育つ米の物語を味わう。阿部酒造「安田鳥越」の豊かな旨み

新潟県柏崎市に蔵を構える阿部酒造。その土地ならではの個性を一瓶に込める「圃場別シリーズ」は、お米が育った環境の違いをダイレクトに感じさせてくれる、興味深い取り組みです。今回ご紹介するのは、その中でも「里」エリアに分類される「安田鳥越(やすだとりごえ)」です。

夕暮れ時の風景が描かれた安田鳥越のボトルとグラス

ラベルに目を向けると、そこにはどこか懐かしく、穏やかな夕暮れ時の風景が描かれています。このお酒に使われているのは、蔵から最も近い安田地区と鳥越地区で収穫されたお米のみ。まさに蔵のすぐそばにある、ありのままの風景がこの一本に凝縮されています。

お米作りを担っているのは、契約農家であり元蔵人でもある矢島衛氏です。蔵の仕事を知り尽くした人が育てるお米には、造り手としての想いが深く刻まれていることでしょう。今後は阿部酒造がそのバトンを引き継ぎ、自らお米を生産していくといいます。この「安田鳥越」という銘柄には、土地の記憶だけでなく、人から人へと繋がれていく米作りの情景も込められているのです。

安田鳥越の裏ラベル。新潟県柏崎産米100%の文字が見える

グラスに注ぐと、開栓したてならではの清々しくフレッシュな香りが立ち上がります。口に含むと、圃場別シリーズの中でもひときわしっかりとした旨みが広がり、土地の力強さを教えてくれます。フレッシュさと旨みのバランスが心地よく、ついつい次の杯が進んでしまうような魅力があります。

その土地のお米を使い、その土地の人が醸す。当たり前のようでいて、実はとても贅沢な「地酒」のあり方を、この安田鳥越は静かに語りかけてくるようです。今夜はゆっくりと、柏崎の里山の情景に思いを馳せながら、この豊かな旨みを堪能してみてはいかがでしょうか。

Your Inspiration?

この商品を探す
#圃場別シリーズ #安田鳥越 #新潟の酒 #銘柄紹介 #阿部酒造
Brand
安田鳥越
日本酒

安田鳥越

Brewery
阿部酒造株式会社
新潟県

阿部酒造株式会社

1804年頃
Related
料理とも響き合う、上品な甘みとコク。新潟・八海醸造の「八海山 貴醸酒」を愉しむ
新潟県

料理とも響き合う、上品な甘みとコク。新潟・八海醸造の「八海山 貴醸酒」を愉しむ

2026.10.16
食卓に寄り添う、穏やかなひととき。「久保田 千寿」と楽しむ四季の味
新潟県

食卓に寄り添う、穏やかなひととき。「久保田 千寿」と楽しむ四季の味

2026.10.16
新潟の豊かな自然が育む「大吟醸 越後桜」。華やかな香りとスッキリとした透明感を愉しむ
新潟県

新潟の豊かな自然が育む「大吟醸 越後桜」。華やかな香りとスッキリとした透明感を愉しむ

2026.10.14
お米の旨みと軽やかさが溶け合う。新潟・今代司酒造が醸す「純米大吟醸 今代司」の清らかな味わい
新潟県

お米の旨みと軽やかさが溶け合う。新潟・今代司酒造が醸す「純米大吟醸 今代司」の清らかな味わい

2026.10.12