房総の清らかな風を感じて。キリリと冴える「聖泉 吟醸酒」の透明感
「房総の地酒」と記された鮮やかな青色の首掛けが、どこか海の気配を感じさせてくれます。千葉県富津市に蔵を構える和蔵酒造の「聖泉 吟醸酒」は、その名の通り、湧き出る清泉のような清々しさをまとったお酒です。

ラベルに目を向けると、白地に映える力強い金色の筆致と、足元に広がる穏やかな波の模様が目を引きます。手に取ると、これから始まる晩酌への期待がふわりと膨らむような佇まいです。まずは冷やして口に含んでみると、キリッとした辛口の輪郭が際立ち、透明感のあるスッキリとした味わいが広がります。程よく漂う日本酒らしい香りが、心をゆったりと解きほぐしてくれるようです。

このお酒の楽しみは、温度によって見せる表情の変化にもあります。冷酒でのシャープな印象も素敵ですが、ぬる燗にするとまた違った魅力が顔を出します。じんわりと温まることで味わいに奥行きが生まれ、より深いコクを感じられるようになるのです。淡泊な魚料理や、素材の味を活かした一皿と合わせれば、お互いの良さを引き立て合う名脇役になってくれるでしょう。
明治時代から続く歴史の中で、地元の水と米を大切に醸されてきた一滴。房総の豊かな自然に思いを馳せながら、ゆっくりとその変化を愉しんでみてはいかがでしょうか。






