秋田の空の玄関口で出会う、爽快な一杯。「出羽鶴 飛天の夢」と過ごす旅のひととき
旅の締めくくりに、あるいは秋田の地に降り立った最初の一杯に。秋田空港の落ち着いた和の空間で出会ったのは、出羽鶴酒造が醸す「出羽鶴 飛天の夢」でした。温かみのある照明に照らされた緑色のボトルが、これから始まる、あるいは終わろうとしている旅路にそっと寄り添ってくれるようです。

このお酒は、地元で大切に育てられた酒造好適米「秋田酒こまち」を50%まで磨き上げた純米大吟醸です。純米大吟醸と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、こちらは「香味爽快な飲みやすさ」を追求した、とてもカジュアルに楽しめる一本。アルコール度数も15度と、心地よく杯を進められる軽やかさを持っています。
今回は、きりりと冷やした「冷酒」でいただきました。口に含むと、その名が示す通りのスッキリとした味わいが広がります。雑味がなく、澄んだ空気のような清涼感があり、まさに香味爽快。純米大吟醸らしい丁寧な造りを感じさせつつも、気取らずに楽しめる親しみやすさが印象的です。
驚いたのは、その守備範囲の広さです。秋田名物の「わっぱめし」と一緒に楽しんでみると、素材の味を邪魔することなく、料理の旨味をふわりと引き立ててくれました。どんな食事にも自然と馴染む懐の深さがあり、食事の時間をより豊かなものにしてくれます。特定の料理に合わせるというよりは、日々の食卓や旅先のひとときに、そっと彩りを添えてくれるような存在です。
火入れの工程を経ているため、味わいの輪郭がはっきりとしており、最後まで心地よく飲み進めることができました。秋田の風土が育んだお米と、出羽鶴酒造の確かな技術。その結晶である「飛天の夢」は、日常の中でも、特別な旅の途中でも、私たちを爽やかな気分にさせてくれる、そんな一献でした。






