重なり合う香りと、優しい酸。松露酒造の限定銘柄「襲(かさね)」が運ぶ奥行きのある時間
宮崎県で「いつも飲める」をコンセプトに、日常に寄り添う酒造りを続ける松露酒造。その確かな技術と新しい視点が結実した一献が、数量限定で届けられる「襲(かさね)」です。

「襲」という名が表す通り、このお酒の魅力は何層にも重なる味わいの奥行きにあります。焼酎のさらなる可能性を求めて着目されたのは、意外にも「酸」でした。醪(もろみ)の発酵過程で乳酸菌を取り入れるという、挑戦的な試みから生まれた一本です。
さらに、単一の原酒ではなく、複数回蒸留したものや樽でじっくりと貯蔵されたものなど、厳選された基材が丁寧にブレンドされています。2026年からは原料を「紅ハルカ」へと変更。これまでの良さを引き継ぎつつ、どこか軽やかで凛とした佇まいに仕上げられています。

グラスに注ぐと、柔らかな酸を感じる立ち香とともに、ブドウや温州みかんを思わせるフルーティーな香りがふわりと広がります。口に含めば、さつまいも本来の濃密な甘みがしっかりと感じられ、複雑な層を成しながらも、最後は松露酒造らしい優しく穏やかな後味へと着地します。
このワインのような繊細な酸は、食事の時間をより豊かなものにしてくれそうです。おすすめは、焼酎とミネラルウォーターを一対一で合わせるスタイル。お好みで氷を一つ浮かべれば、より一層その香りと甘みのバランスが引き立ちます。
毎年6月から、限定本数がなくなるまでの特別な出会い。重なり合う味の層をゆっくりと紐解きながら、静かに向き合いたくなるような、そんな優しい焼酎です。






